『傀儡のマトリョーシカ』が4月30日頃に講談社ラノベ文庫より発行されます!

[エッセイ]売れる本を見極められるか?

こんにちは! 河東遊民(@KATO_Yuumin)です。

今回は『売れる本を見極められるか』という出版に関するエッセイを書きます。

僕は、本が売れるかどうかは、かなり偶然の部分が多いと思います。もちろん、作者に実力があれば売れる確率が高くなるでしょう。それでも、どれほど素晴らしい作品であっても、絶対に売れる原稿にはならないと思うのです。

原稿を読んだだけで、その作品が売れるかどうかを判断できるのでしょうか。僕は難しいと思います。

いままで売れた本を、タイトルと著者を隠して読んだとしましょう。はたして、その作品が『売れたのか』あるいは『売れなかったのか』を判断できるでしょうか? こういう実験をブラインドテストと言います。

ブラインドテストは、音楽の分野でたまに行われます。目隠しをした状態で、mp3という圧縮した音と、CDの音、どっちが良い音質なのかをききわける、みたいな実験ですね。意外と圧縮された音とCDの音をききわけるのは難しいのです。

小説でも、このブラインドテストができたら面白いと思います。本当に、原稿を読んだ人は、その本が売れたか売れなかったかを判断できるのか。10万部くらい売れた作品だと、さすがにキャラクターの名前を知っていると思います。そういうのを全部書き換えた上でテストをするしかないですね。

本文よりも、表紙のほうがライトノベルの売り上げに影響するような気もします。特に1巻は表紙で勝負が決まるのではないでしょうか。そう考えて、各レーベルで新シリーズがはじまると、そのシリーズが重版するかどうかを推理しています。表紙と著者の知名度、あとレーベルのプッシュ度などから、重版するかどうか考えるわけですね。これが、なかなか当たりません。エクセルで表をつくっているのですが、売れると考えたものが6割くらいしか重版しないのです。

はっきり言って、全部『売れない』といったら結構予想は当たると思います。それくらい、ライトノベルの新シリーズって死屍累々なんですよ。よほど実績のある作家以外は、3巻も出せないし、それどころか2巻だって出ないこともあります。そういう業界なのですね。

目利きのできる編集者がいるとすれば、今後、発売される本が売れるかどうかを予想してみてほしいですね。当たる人ほど優秀な編集者……というわけではありませんが、信頼できることはたしかです。でも、なかなか難しいでしょうね。

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