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誰もが1位

こんにちは! 河東遊民です。

今日は『誰もが1位』という過去に書いたエッセイの転載です。

どういう商品でも、大体、なにかしらの調査で1位を取っている。たとえば、格安SIMのサイトをいろいろ見てみればわかるが、どれも何かしらでNo.1になっている。そんなに1位がたくさんいるのはおかしい、と思うのが当然である。でも、英語だと最上級が幾つかあっても良かったりするから、そういうものかもしれない。

調査対象が違ったり、毎月新しい業者が選ばれていたり、とにかく、謎の1位が多すぎる。楽天のショップで売っているものも、何かの賞を受賞していたり、何かで1位になっていたりする。何もかもが胡散臭い。

どうせなら、顧客満足度最下位! みたいな売り文句のsimとかあると面白い。面白いだけで、誰も入らないかもしれないが、ネタとして入る人はいるかもしれない。最下位のわりに良いじゃん、とか思ったりしないだろうか。しないか……。

格安SIMは、はっきり言って、どの業者も大差ない。値段もどっこいどっこいだし(方言?)、ある会社が面白いサービスをはじめたら、すかさず他の会社も同じサービスをはじめる。値段比較サイトなどを見ても、何が違うのかわからない人も多いだろう。はっきり言って、何も変わらない。どこでも良いといえば良い。損も得も実に些細だ。迷っている時間が無駄ではないか、と思ったりする。

どの商品も、売り文句は良さそうなことばかりを書いている。ちゃんと欠点も書いてくれると、ああ、そういうことね、と納得できるのだが、なかなか欠点は教えてくれない。どの製品も一長一短あるはずで、その短い部分が気にならない人にとっては、良い商品となる。

その商品の、どういう点が優れていて、どういう点が劣っているのかは、ネットで調べればすぐにわかる。もちろん、単なるアンチに近いものから、ちゃんと商品を使って評価している人もいて、多様だから、見分ける目は必要だけれど、ちょっと文章を読めば、その人がどれくらい使い込んでいるのかはわかる。細かい部分の描写が全然違うからだ。

やはり、作り手、売り手が、ちゃんと自分の商品の駄目な点を紹介するようにしたほうが良いのではないか、と思う。これは誠意のある対応だと思うし、欠点を示すことで、顧客に安心感を与えるかもしれない。とにかく、売るときに良い点ばかりを強調しすぎるから、買ったあとに、あれ、こういうところ困るんだけど、となって、評価が下がるのではないだろうか。

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