『傀儡のマトリョーシカ』が4月30日頃に講談社ラノベ文庫より発行されます!

成功体験の危険性

こんにちは! 河東遊民です。

今日は『成功体験の危険性』というエッセイを書きましょう。週に1回くらいは真面目なエッセイを書いておきたいものです。他の記事のほうが読みやすいと思いますが、基本的に、読みやすいものはくだらないですからね。

成功は良いことです。失敗よりも成功からのほうが学べることは多いでしょう。成功する前の状態よりも、成功した後のほうが、他の人に話をきいてもらいやすくなります。たとえまっとうな意見でも、一度くらい成功してから言えよ、と一刀両断されることも多いでしょう。そういうわけで、成功は大事です

さて、問題は成功したあとでしょう。次にまた挑戦するとき、以前と似たような手法をとるケースが多いはずです。この方法で一度は成功したんだから、と同じ手法を繰り返すわけですね。ここで、そこそこの成功を得られる場合もありますし、失敗する場合もあるでしょう。

問題なのは、同じ手法で失敗したときです。単に運が悪かった、と考えて同じ手法を試しつづける人が多いのではないでしょうか。前回は成功したんだし、まあ、毎回は成功しなくても、そのうち成功するだろう、と考えて同じ手法を使いつづける。これが『成功体験の危険性』です。一度成功したんだから、という成功体験が他の手法を見えなくしているわけですね。失敗がつづくと反省し、手法を変えるわけですが、結局は似たような狭い範囲から手法を探しているだけで、がらっと違う手法を選べなくなります。一度も成功したことのない手法に全面的に切り替えるのが怖くなるからです。

一番怖いのが、前回の成功が単なる運だった、というものです手法が良かったように見えていたけれど、単に時代が良かったとか、ラッキーだったとか、そういうことも多々あるものです。そういう場合は、他の成功しそうな手法を探さなければならないのですが、それが本当に難しいわけです。自分を評価してくれるような人たちも、前回の手法で成功したところを見ているので、なぜ前の手法を使わないのか、と問われることになるでしょう。予算も前回の手法を期待してつくわけです。全然違うことをやりたいと思っても、なかなか切り替えられません。そういうわけで、次は絶対に失敗するだろうな、というプロジェクトが発足したりするのです。

年を取るほど、過去の成功体験が邪魔をするでしょう。いまさら新しい手法に挑戦なんてできません。若い人にも同様の危険があります。老人たちから過去に成功した手法をきいて、その通りだな、と思ってやってみたけれど成功しない、とか。しかし、そうしないと老人たちから許可が下りないし……。とか。過去に成功した手法が、現在でも通用するわけではないのです。時代は変わるので、それに応じて手法を変えないといけません。常に自分の考えを疑って、新しいものを切り開いていくのがよろしいでしょう。

偉そうなことを書いているな、と思った人は注意が必要です。他人を偉そうだと感じた瞬間、あなたがその人を見下しているということですから。すべての人間は対等です。自分とは違う考えの人にも、そういう人もいるんだな、と思うのが対等なコミュニケーションというものでしょう。そういうわけで、僕は過去に成功した手法にこだわる人がいることもよくわかっています。一応、その手法はもう使えないと思うよ、と注意はしますけど、それでも「これで行くんだ」と言われたら、にっこり笑ってうなずくことにしています。僕の意見が完全に正しいとは微塵も思っていません。この世界にいる大半の人間は、僕よりも頭が良いと思っています。だから、一応自分の意見を主張したあと、他人の意見には、違うと思っていても従うことにしています。そういう素直な人間なのでした(自分で言うか?)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です