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短期的利益、長期的利益

こんにちは! 河東遊民です。

今日は『短期的利益、長期的利益』というエッセイを書いてみましょう。

まず、はじめに結論を書いてしまうと『短期的利益を追い求めるのは危険』になるかと思います。例を挙げて説明してみます。

人間の生活について考えてみましょう。今回は利益ではなく、快楽の話になりますけど……短期的な快楽を求めていると、手軽なものに手を出すことになります。ちょっと心地よいものですね。頭を使わなくて良いし、疲れないし、楽なもの。そういうものから得られる快楽は微量ですが、非常に手軽です。ところが、長い時間をかけて、苦難の果てにしかたどり着けない快楽、みたいなものもあるわけです。いままで頑張ってきたことが報われた、みたいな快楽ですね。この快楽を得るために、短期的な快楽を諦め、コツコツやってきたという道程までもが愛せてしまうような、そういう深い快楽というものが、この世にはあります。短期的な快楽で時間を潰しているとたどり着けない境地です。

さて、企業でも似たようなことが言えると思います。今度こそ利益の話になりますけど……。

戦略として、現時点で儲けるために最適な方法があったとしましょう。現状での利益を最大化するような方法ですね。一見、それを選択するのが正しいように見えますが、実際には長期的な利益を出せなくなっており、むしろかえって寿命が早まっている、ということがあるかもしれません。

たとえばですけど、雑誌をつくるとしましょう。そのときに、いちいち自社の編集者を新しく雇って育てるより、外部のライターに外注したほうが安く仕上がる、と思うかもしれません。短期的には人件費が削減できますし、質の高い記事になるかもしれません。ところが、これをつづけていくと内部での経験値が溜まっていかないのです。人が育たない、ということですね。

現時点では最適解に見えていても、長期的に見たら間違っている、ということがこの世界にはたくさんあります。とはいえ、切羽詰まっており、もはやなりふり構わず短期的利益をあげていかないと死ぬ、というような状況の業界もあることでしょう。そういう業界は焼き畑農業的なビジネスをやって、最後には何一つ残らずに消えてしまうでしょうね。きっと……。

とはいえ、現状で利益をあげていないようなところに予算を配分するわけにもいきません。だから、いまはダメだけど将来的にはこういうビジョンがあるんだ、ということを論理的に説明する必要があるでしょう。自分の部署が弱小部署だとしたら、リーダーにその視点があるかどうかを確認したほうが良いと思います。どれくらい未来が見えていますか、見ようとしていますか、ということですね。トップに立つ人間には、積極的に未来について語ってほしいものです。

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